アフリカ渡りの17~19世紀のオランダ産トレードビーズ。
クリアとラベンダー色の希少な五角形の多面体型、丸型、そして中央の大玉はマルベリー(桑の実)と呼ばれています。
「Handbook on Beads」という名著を1973年に出版した、この世界の第一人者である、van der Sleen (
私の知る限り、これらの玉はクリア、アンバー、ブルー、ラベンダー色で見つかります。
この時代のオランダは、アフリカから北米、アジアまでの交易や植民に従事し、遠くはインドネシアまで支配した一大海上帝国でした。
マルベリーは、アフリカやインドネシア他、小さいサイズのものが北米と南米で見つかっています。しかし、情報は圧倒的に少なくトレードビーズの専門書にも紹介される事はほとんどありません。Kellyによると、1583年に新大陸へ向かうスペイン船の交易品リストの中にこのビーズが書き記されているとのことですが、もしそうであれば考えられているよりも古いビーズと言う事になります。
多面体の玉のひとつに片面の内包的クラックがあります。他は状態良好です。
Size 中央マルベリー 約20×20mm 全部で15個