およそ2千年前のAncient Tibetan broken 9 eye dZi bead。
9eye は誰もがその存在を認める、最も有名なdZiでしょう。チベットでは9は大変縁起の良い数で、その特別な象徴性は、あらゆる珠の上に君臨します。
しかし、日常的にdZiの売買をしているベテランのチベット人ディーラーでさえ、完品の実物を見たことがあるというのは2、3度程度でしょう。10~20年未満のキャリアのディーラーにおいては一度も見たことがないという事はざらで、一般人においてはチベット人でも皆無に等しいでしょう。それぐらい実物が表に出てくる事は少ない幻の存在なのです。
はっきりと残っているのは3眼と半分。かすかに残る眼も含めれば6眼、丁度9eyeの中央部にあたります。
形状はやや角ばっており、擦れ具合から途方もない年月身に着けられてきた事が分かります。くっきりとした色とコントラストからは力強い印象を受け、石質は堅牢で光を通しません。実物は神々しい存在感があります。
本品はチベット、ガンゼの名家で受け継がれてきたもので、譲って頂いたチベタンのおじいちゃん曰く、家宝として大切にされてきたとの事です。
割れてもなお9eyeは9eyeですので、特別な位置づけがチベットではされます。敬意を持って扱って頂ける方のみご検討ください。
Size 約21×12mm