Old Tibetan Ivory Severed head Tantric mala bead

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大変古いものという事と、密教という閉ざされた側面が強い事もあり、基本的には私が知り得る範疇を超えているという事は前提に入れておきますが、このような切断された頭部や髑髏(ミンゴォ)がモチーフとなっているマーラーや首飾りは、一部の恐ろしい顔をしたチベット仏教の憤怒尊や守護尊、ダーキニが首から下げている事もあり、極めて密教色が強い修行を行っている方が主に使います。(チベットでは行っている修行内容によってマーラーは代えられますが、密教行者は少なく、大多数のラマ僧も人骨を始めミンゴォマーラー等は使われない)

108つのフルマーラーは今まで一度だけ見たことがありますが、髑髏に比べると人間の頭部は、どういう訳か圧倒的に目にする機会が減ります。。ちなみにそのマーラーは約8割がこのタイプの頭部、2割が髑髏の混合でした。それぞれがひとつづつ手彫りで素材は象牙。こちらの背面は卍となっていますが、もう一種類あり、そちらは背面が六芒星となっていました。(六芒星はヴァジュラヨギニー(金剛瑜伽女)曼荼羅で描かれるシンボリズムでもある為、もしかしたらヴァジュラヨギニーを信仰する者の為に作られたのかもしれません。あるいは限られた高僧が行えるヨギニイニシエーションなど特殊な儀礼や儀式で使われていた可能性もあるのではないかと聞いています。)

前持ち主は、カルマカギュとニンマパの密教を行ずるチベット人のパーラーで、この方とはご縁があり、かつて私が紹介してきたマーラーもこの方から来ているものもあります。

アイボリー製・チベット・19世紀以前。亀裂後リペアがされていますが、表面は美しく摩耗したパティナとなっています。※イラストは「The Handbook of Tibetan Buddhist Symbols」から。チベット仏教の観点から頭部や髑髏など深淵な意味合いを知りたい方はそちらもご覧ください。

 

Size   10.7×10mm

 

 

 

 
 
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