極めて強い密教色のミンゴォ(スカル/髑髏)。
19世紀以前。元々はマーラーとして使われていたものです。
カルマカギュとニンマパの密教を行ずるチベット人のパーラーから。
パーラーから頂いたこのミンゴォはいくつか他にもありましたが、背面に六芒星が刻まれているものと、されていないものがありました。チベット広しと言えども、他で類例を見たことがありませんので、非常に貴重なものに間違いなく、すべての珠に、このような精巧な彫刻を施す驚くべき技巧と、惜しみない労力が注がれている事から、非常に重要な位の方からの特注品であったのではないかと考えられます。チベット仏教の研究観点からも宝物ですので大事にとってありましたが、ひとつだけ載せたいと思います。「Old Tibetan Ivory Severed head Tantric mala bead」と同時に手に入れたもので、解説は重複しますので、そちらもご参考下さい。
Size 約12.3×9.3mm