チベットからのオールドチベタン、ルドラクシャマーラー（ラクシ/金剛菩提樹）
極僅かながら、チベットにも、インドやネパール、インドネシアから流入したルドラクシャが存在し、そのサンスクリット名に対し、チベットでは、ラクシ（ラクシャ）と呼ばれてきました。
こちらは、ラサを訪れた際に現地の方が実際にお使いになられていた、何とも渋い108粒のマーラーです。
一般的に肌色をしているラクシですが、この数珠は特殊加工により黒く染め上げてあります。20～30年程前のもので古くはありませんが、作りは一般的なものよりも非常によく、黒々とした力強さは、めちゃくちゃかっこよい雰囲気になっています。
黒色のラクシと美しいコントラストを成す、とても古いオールドアイボリー（パソ/象牙）製のグル玉は、珍しいもので、半分に割れたグル玉に4か所銀リペアが施されています。（ボルトの要領で表から裏まで打ち込んであります。）これは金継にも通じるチベット人の古典的な技法で、接着剤が不要な程、強度的に強固になっています。破損前と異なる趣は、持ち主の愛着の現れであり、以前にも増して美しい景色になっているのではないでしょうか。
先端のボサ玉は100年以上前の銀製。なんとも渋く美しい雰囲気で、グル玉との相性は抜群です。
Size 約9～9.5×6.7mm グル玉 約19.5×17.5×36.5mm 全長約90cm