およそ2千年前のAncient Tibetan double line 6 eye dZi.
ネパール北部のチベット文化圏で見つかった、なんとも力強く、かっこよい雰囲気を持った6アイ。
6アイでは正統派の紋様で、ズィ ミグ ドゥッパと呼ばれています。
途方もない年月による伝世は、滑らかな肌となり、油は強い石質にしみ込んでいます。そしてなんといっても色が凄い。。黒×アイボリーのとても強いコントラストです。大きさは36mmと十分なサイズを誇り、状態も完品です。
この珠の最大の個性と特徴は、上下にうねるように3線うずまいているドラゴンマークです。
台湾で出版された林さんの「The Gzi beads of tibet」の中にそっくりなドラゴンマークを持つ9アイがあり、もしかしたら同一の作者によるものではないかと想像しています。これまで見た中で、もうひとつそっくりな特徴を持つ珠は、台湾の個人コレクターが所有している完品の12アイがあります。
基本的にはここまでドラゴンマークが意識された珠はそうそうあるものではないというのがこれまでの経験です。
もうひとつのこの珠の特徴はダブルチャクリ(ライン)となります。
9アイと12アイに至っては半々になりますが、面白い事に6アイのダブルチャクリはシングルチャクリに比べ数が少なくなります。(3アイやサコに至っては、ほぼほぼ幻レベルとなります。)
Size 約36×11mm