チベットのホワイトサンダルウッド(白檀)マーラー。
100~300年程前のもの。東チベットに住むカムパが持っていたものです。白檀は見た目が地味な素材ではあるのですが、古いものになるとものすごくかっこよくなります。
昔の革紐のまま残っていたという点に貴重さと驚きを感じます。
耐久性に難のある古い革紐のまま残っているという事は、この状態で長らく保存されていたと考えるべきかもしれません。
白檀はおそらくインド産からもたらされたものでしょうが、チベットでは白檀の古いものはあまり見かける事がありません。
滑らかに摩耗しており、穴の拡大から見ても相当使い込まれているのがわかります。又、白檀の特徴として軽量な事があり、このマーラー自体も45gしかありません。
このマーラーのもうひとつ私が気に入っている点は、グル玉とカウンターです。グル玉は大きな鳳眼菩提樹で、穴回りが紐の擦れにより、凹むほど美しく摩耗しています。ドルジェとティルブのブロンズカウンターも紐と同年代の革紐に通されており、とても味わいがあります。
チベットのお香が染み込んでいます。
Size 白檀 約9.5×7mm 全長約80cm 105粒