「仏、法、僧」を象徴するトリラトナ(三宝)型のトクチャ。
すなわち覚者(ブッダ)の悟り、その教え(ダルマ)、仏道の教えを実践する共同体(サンガ)を表し、仏教徒が帰依する三つの宝という意味になります。3つの眼がある3アイdZiが特に好まれるのもこの理由で、信仰者が篤いチベット人の間でとりわけありがたがられるシンボリズムであった事は容易に想像出来ます。
8-12世紀頃。紋様がくっきり残った非常に力強く、美しい存在感を放っています。身につけられてきた形跡がミニマムな為、仏像やストゥーパの内部に奉納されたか大地の表面で見つかったものかもしれません。
背面に二箇所ループがあり、紐を通して身に付ける事が出来ます。
1970年代にチベットで入手されたトクチャです。
Size 約53.5/28.5/5mm