一つの小穴=100万回真言を唱え終えた事を意味するミリオンカウンター。(老黄料咒牌)チベット人の圧倒する篤い信仰心が感じられる小さなマーラー用パーツです。
この仏具の正式なチベット名は存在しないと考えています。100万単位の真言を記録する為の実用的なカウンターとして、数珠に取り付け使われる他、功徳が詰まったお守りとして身体に身につける事もある様です。
ただしヒマラヤ南陵のチベット文化圏では見た事がなく、そちらのチベット人に聞いても見た事がないという事なので、チベット自治区やカムやアムド等の一部で見られるものだと思います。又、古い時代の宗教/風習の名残で今では一般的なものではなくなっていると思われます。
本品は大衆色が強い古い黄料(初期プラスチック製)のもので、摩耗したワイルドでディープなチベットらしい雰囲気があります。皮紐付き。年代は20世紀中頃のものです。
Size 18.4/11.5/5.6mm